【若狭姫神社】樹齢およそ500年という御神木のある神社!所要時間や駐車場などを紹介!

福井県は小浜市にあるパワースポット【若狭姫神社】に行ってきました。
小浜市の中心部から南東に位置する神社です。
若狭姫神社といえば
・若狭国の一宮と格式高く、少し離れたところにある若狭彦神社とは対になる神社。若狭では最古の神社とされている
・若狭姫神社は安産と育児に関連する霊験(ご利益)があるとされている
・奈良東大寺の二月堂で行われるお水取りの儀式は当社の神様と縁がある
・境内には千年樹というとても大きな御神木があり、若狭姫神社のシンボル的存在
若狭姫神社内にある千年樹は、存在感が圧倒的でこれを見るだけでも価値があるかと思います!
ということで、今回は若狭のパワースポット若狭姫神社の見所や感想などをまじえて紹介してみたいと思います。
若狭姫神社への行き方
【若狭姫神社への行き方】
JR東小浜駅から南方向へ進む。
↓
県道220号線(東小浜駅前)の交差点が見えるので、そこを直進。
↓
国道27号線(東小浜駅口)の交差点が見えるのでそこも直進。
↓
県道35号線に入りしばらく直進。およそ200メートルほど行った右側に若狭姫神社があります。
JR東小浜駅から歩いて13分ほどです。
若狭姫神社の駐車場

若狭姫神社の駐車場は正面入口を向かって左側にあります。車は道路沿いにとめられます。駐車台数は5台ほど。
正式な駐車場ではないように思えますが、他の人もここに止めていますので、恐らく暗黙の駐車場スペースなのかもしれません(観光バスも止めていた)。
若狭姫神社をめぐってみた感想や見所

では、早速中へと入っていきましょう!

木製の鳥居をくぐると若狭姫神社の神域にはいります。
目の前に特徴的な楼門、随神門が見えてきました。県の重要文化財に指定されているようです。

随神門は江戸時代(1743年)に造営。
一見すると屋根は苔むし荒廃感をただよわしているものの、全体を通して見るとそれも味わい深く、そして貫禄さえ感じます。素敵な門ですよね。


門の中に入り見上げると、無数の千社札が貼られています。


左右には八体の木像が置かれています。
これらの像は当社の神様、若狭姫神(豊玉姫命)がこの地にやって来られた時に、お供していた眷属だといわれております。

門を出る手前の右側に遠敷神社と書かれた扁額が掛けられています。
読み方はおにゅうじんじゃと読みます。
なぜ当社と異なる名の扁額がここに掛けられているのでしょうか。
それは昔、若狭姫神社が遠敷神社(遠敷明神)と呼ばれていたからなんですね(別名として今でも言うそうです)。遠敷とはこの土地(地名)の名前でもあります。
遠敷明神とは、ここ若狭姫神社(下社)の御祭神である豊玉姫命(タマヨリヒメノミコト)と、若狭彦神社(上社)の御祭神である彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)の二神のことをいいます。ちなみに二神は夫婦です。
もしかすると、遠敷明神と聞いてピンと来る方もおられるのではないでしょうか。
そう、遠敷明神は奈良東大寺二月堂のお水取りに関係する神様なんですね。
二月堂、修二会のお水取り(3月12日深夜)は、本尊である十一面観音に御香水をお供えする儀式。
その時に使用されるのが閼伽井(あかい)の水、または若狭井の水とされています。
実はこの水(ご香水)は遠敷明神と大きく関係しています。
鵜の瀬の由緒記によると
天平の昔、若狭の神願寺(今の神宮寺)から奈良の東大寺にゆかれた印度の僧実忠和尚が大仏開眼供養を指導したのち、753年に二月堂を創建し修二会を始められた。
その2月初日に、全国の神々を招待されすべての神々が参列された。しかし、若狭の遠敷明神(彦姫神)のみは見えず、ようやく2月12日(旧暦)夜中一時過ぎに参列された。それは川魚(釣り)に時を忘れて遅参したという。
遠敷明神はそのお詫びとして、若狭より二月堂の本尊へお香水の閼伽水を送る約束をされた。その時、二月堂の下の地中から白と黒の鵜が飛び出て、その穴から泉が湧き出たのを若狭井と名付けた。
その水を汲む行事が始まり、それが有名な【お水取り】である。
その若狭井の水源がこの鵜の瀬の水中洞穴で、その穴から鵜が奈良までもぐっていったと伝える。
鵜の瀬から奈良の二月堂へ水を送る事となった理由が、何とも人間ぽくて親近感を覚えますね(笑)
ちなみに、二月堂のお水取りが始まる十日前では、鵜の瀬ではこのような行事が行われます。
3月2日の夜、神宮寺で汲んだお香水を白装束の僧たちが遠敷川上流の【鵜の瀬】に運び、川に注ぐ。注がれた水は、十日間かけて奈良東大寺二月堂の若狭井に届くとされ、東大寺では3月12日に若狭井から【お香水】を汲む【お水取り】が行われる。
こちらは福井県観光連盟によるお水送りの動画です。少し古い映像ですが、なかなか迫力のある儀式です。
お水取りの話をまとめると
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若狭姫神社から神宮寺まで車でおよそ4分。
神宮寺から鵜の瀬までは車でおよそ3分の場所にあります。
あと、上社である若狭彦神社は若狭姫神社と神宮寺の中間にあります。若狭姫神社からおよそ3分。
興味深いスポットが近い場所に沢山並んでいます。
私たちは今回、時間の都合上神宮寺へは行きませんでしたが、本音を言うと全部まわりたかったです。
と、お水取りの話はこれくらいにして先に進みましょう。

随神門を抜けると雰囲気が変わります。
温かな場所と言いましょうか、どこか慈愛に満ちたそんな場所。何だか不思議な空間です。
正面には神門。その奥には本殿があります。
周りを見渡すと大きな木々が立ち並び、本殿横の御神木は威容を誇ります。

御神木の下にいる人の大きさからして分かるように、その存在感は圧倒的です。樹齢はいかほどなのだろうか。
調べてみると、この御神木は千年杉と呼ばれており、樹齢が約500年だそうです。
木の高さはおよそ30メートル。
マンションに換算すると約10階ほどに相当するのだとか。
写真で伝わりにくいかもしれませんが、本当に大きいです。
ちなみに森は県の天然記念物に指定されています。

神門の横、御神木のした。
地面には足跡の描かれた板が置かれています。
ここから御神木を仰ぎ見てお祈りをすることで健康長寿、子孫繁栄のご利益があるのだとか。
嫁さんいわく
『ここから手をかざすと、何となくだけどパワーが感じられる』
らしいです(霊感的なものを持ってないんですけどね)。

空に向かって力強く伸びる御神木。
幹の太さはさることながら枝も力強さを感じます。
まるで、空に向かって枝を伸ばしているようにも見えますね。
下からカメラを撮るも、そのあまりの大きさに写真に収まりきらない。

神門を対比すれば分かると思いますが、やはり存在感が半端ないです。

南側の拝所。
こちらから本殿に向かって拝むことができます。
ちなみに正面に立て掛けられている木の彫り物は、鬼板と呼ばれているもので、鬼瓦だそうです。
この鬼瓦は前回使用していた鬼板だとか。

屋根の1番上、ハの字に飾られる鬼板が見えるかと思います。あんな感じに取り付けるんですね。

所変わり、随神門抜けて左側にある木。
通称乳神(ちちがみ)さまと呼ばれている枝垂銀杏(しだれいちょう)。

説明板によると
妊婦や母乳の少ない人々が祈願をこめると豊かな乳が授かるとし、また、安産の御霊験と共に広く婦人の信仰を集めている
と書かれています。
当社には主祭神である豊玉姫命(若狭姫大神)をはじめ、妹神にあたる玉依姫命も境内(中宮神社)にて祭られております。
豊玉姫命は安産の神様として有名。
玉依姫命は豊玉姫命の子である鵜葺草葺不合命(ウガヤフキアエズノミコト)の乳母をとなり、立派にご養育されたことから育児、子育ての神様として有名です。
まさに若狭姫神社は母なる神社と言っても過言ではないでしょう。
そう思うと先程、随神門を潜ったときに感じた優しくて柔らかな雰囲気は、そんな女神たちの温もりから来ていたのかもしれません。

上記の乳神さまの近くに、このような物があります。低い屋根の前につくばい。
これは一体なんなのでしょうか。
実はこれ、桂の井という霊水が湧き出す井戸だったようです。
以前は、つくばいに柄杓が置かれていましたが、今は置かれておらず、手水舎としての機能をはたしていません。
他の方のブログを拝見すると、当時は屋根の中心から管が出ており、そこから水が放水されていました。
霊水ですのでお清めすることはもちろん、飲水用としてペットボトルなどに入れ、持ち帰ることも出来たそうです。
だけど、なぜ今は水が出なくなってしまったのでしょう?
その答えは社務所前にある手押しポンプの所にあります。

こちらは社務所前にある手押しポンプ。

手押しポンプの横にこのような立て札が。
ざっくり説明すると······。
小浜市の公共下水道新設工事により、境内の地下水脈が汚染された。それにより、飲水はもとより、口すすきや手を清めることすら出来なくなってしまったようです。
上記の【桂の井】もこれが原因で使用が出来なくなったのかもしれません。
若狭の霊水として有名だった当社の水が、このような形で快く利用できなくなってしまったことは、とても残念でなりません。
ちなみに手押しポンプは水が出ます。
うちの息子は手押しポンプを見るのは初めてだったので、珍しそうに水を汲み上げていました。
若狭姫神社で有名【幸運の玉】という人気の御守り

若狭姫神社には知る人ぞ知る有名な御守りがあります。
その名前は幸運の玉。
多くのご利益があることから人気があるようです。手作りの御守りで滅多にお目にかかれないとか。筆者も購入できませんでした。
どんな御守りなのかご紹介できないのは残念ですが、代わりにこちらの方が紹介されています↓
「ことだまの法則」 名前と言霊の専門家 水蓮オフィシャルブログ
気になる方はぜひご覧になってください。
三ヶ所のパワースポットで水を汲み、その水を鵜の瀬で流せば一生分の邪気が払えるという噂
スピリチュアルで話題になっている噂。
それは
空のペットボトルを3本用意し、それぞれに若狭神宮寺→若狭姫神社→若狭彦神社の順に行って水を汲み、それを持って鵜の瀬で流すと邪気が払われる。
というもの。
これについて、若狭姫神社の関係者から聞いたところ
『その話はよく聞くけれど、そのような伝承は聞いたことがない。有名な方がブログか何かで書かれているらしいのは知っている』
とのこと。
真偽のほどは分からないですが、私もスピリチュアル系のブログなどで見かけたことがあります。
ただやはり、地元の方からすれば、見知らぬ人が聖域(鵜の瀬)で勝手に水を流している姿を見ればどう思うのか? と少しもやっとするものがあります。
まあ、そのあたりは自己責任ということで······。
若狭姫神社の御祭神とご利益
若狭姫神社のご祭神 | |
本殿 | 若狭姫神(豊玉姫命) |
ご利益 | 開運厄除、縁結び、安産、育児、交通安全 |
若狭姫神社の御朱印と注意点

若狭姫神社の御朱印料300円。
ちなみに、こちらで上社にあたる若狭彦神社の御朱印も一緒に作ってくれます。というか、若狭彦神社には社務所がなく、こちらでまとめて管理されているようです。
上社下社両方の御朱印を頂きたいときは、忘れずそのむねを伝えましょう!
若狭姫神社の営業時間と所要時間
■住所:福井県小浜市遠敷65−41 ■参拝料:無料 ■定休日:無休 ■社務所受付時間:9:00~17:00 ■ホームページ:なし |
若狭姫神社の境内は大きくないため、すべて見て回るのにそれほど時間は掛かりません。
所要時間は10~20分ほどです。
✔️チェック
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終わりに
今回は若狭姫神社(下社)を紹介しました。
このあと、若狭彦神社(上社)にも行ったのですが雰囲気が全く違うことに大変驚きました。
若狭姫神社はぽかぽかと温かく私たちを包み込んでくれるそんな神社。
逆に若狭彦神社はどこか張りつめた、厳かな雰囲気をただよわせています。
双方の御祭神は夫婦ですので、優しいお母さんと厳しいそうなお父さんといった感じでしょうか。
ところで
「若狭姫神社と若狭彦神社、どっちから先に行けばいいのかな?」
と思うかもしれませんが、どちらから行ってもかまいません。
ちなみに、私たちは若狭姫神社から若狭彦神社へと行きました。優しいお母さんにお会いしてから、その後、厳しそうなお父さんに会いに行きました。
また、アクセス的にも利便性が良かったもので。
若狭姫神社→若狭彦神社→神宮寺(今回は行ってません)→鵜の瀬
というルートで私たちは行きました。
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