枚方の【蹉跎神社】へ行ってみた!蹉跎という文字と菅原道真との関係

枚方の南中振という場所に【蹉跎神社(蹉跎天満宮)】という菅原道真ゆかりの神社があります。
読み方は【さだ】と読み、常用漢字にはない難しい文字です。
この蹉跎という文字、実は菅原道真と関係がありちょっぴり悲しい物語があるんですね
いったいどんなお話なのか?
今回は、蹉跎神社と菅原道真との関係について書いてみたいと思います!
蹉跎神社のアクセスと駐車場など
蹉跎神社の詳細 |
【住所】大阪府枚方市南中振1丁目7-18 【アクセス】 京阪電車 光善寺駅から南東500m 徒歩で約 11分 【定休日】無休 【営業時間】 【駐車場】あり(神社正面) 【HP】公式なし |
蹉跎神社と菅原道真との関係
平安時代、醍醐天皇のころ右大臣であった菅原道真は
政敵である左大臣藤原時平の謀略により太宰府(北九州)に左遷となりました。
道真が太宰府へ向かった後日、その事を初めて知った娘【仮屋姫】は、道真を追って当地に訪れました
しかし道真と出会うことが出来ず、足摺り(蹉跎)をして嘆き悲しんだとあります。
その話を聞いた道真は、娘のために自分に似させた木の人形を彫りました。
951年、蹉跎山に神社を造り娘に送った人形をまつり
近隣の神様としてあがめられるようになりました
これが蹉跎神社の始まりだといわれております。
寝屋川にある菅相塚と菅原道真
余談ですが、寝屋川市の成田山不動尊の近くに菅相塚町という場所があります(この町内のどこかに石碑があるようで、それはまた今度)
菅原道真は村人に京都の方角を聞き、名残惜しそうに京都を眺めたとされています
その場所が今でも菅相塚(町)として名前が残っています
寝屋川市菅相塚町
(※Googleマップが開きます)
蹉跎神社の境内や雰囲気

二の鳥居

蹉跎神社の説明板

階段の途中に中門があります

中はこんな感じ

絵馬と釣り鐘?があります

手動ポンプ。
明治、大正時代まで使われていたそうです。
なぜ火消しアイテムがおかれているのかは謎。

階段を上りきると本殿が見えてきます

沢山の灯篭。昔から地元の人たちに愛されていることをうかがい知ることができます。

拝殿前。
もちろん祭神は菅原道真。

右側を見ると小さな小屋があり、札には【神牛】という文字が。

隙間から覗いてみると、石製の牛さんが。
『ん、なに?』
と言っているように見えます(笑)
牛といえば菅原道真ですよね!


境内には
【摂社】
●皇太神宮
●金比羅神社(事代主神)
●春彦神社(市寸島毘売尊)
●稲荷神社
があります

稲荷神社
嫁さんいわく
『なんかこの場所、空気がヒヤッとして何か感じる』
と言っていました。
確かに空気が冷たく感じましたが
恐らく気のせいでしょう(キッパリ)
蹉跎神社のご祭神とご利益
蹉跎神社のご祭神とご利益 | |
ご祭神 | 菅原道真(すがわらのみちざね) |
ご利益 | 合格祈願、学業成就、五穀豊穣、雷除け ほか |
終わりに
菅原道真のゆかりのスポットは数多くありますが、ここはあまりメジャーではない、むしろ穴場なスポットだとおもいました
近くの駅名が【蹉跎神社駅】ではなく【光善寺駅】になるくらいですからね(笑)
失意や無念をむねに太宰府へ向かう菅原道真は、一体どんな気持ちでここに居たのか?
せめて一度だけ最後に道真公に会いたかった、苅屋姫の絶望的な悲しみ
そんな入り交じる歴史の交差が、この蹉跎山で起きていたというお話がここにはあります
歴史好きや道真公のファンならここへ来て、二人の思いを馳せてほしいそんな場所ではないでしょうか
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